アメリカの国内航空郵便制度は1918年5月15日に東部の3都市間で始まり、1977年に通常の郵便に吸収されるまでつづきました。
1918年5月15日から開始された、ニューヨーク・ワシントン・フィラデルフィアの3都市間で開始され、料金は速達料金を含む24セントでした。その後速達料金を含む16セント(1918年7月15日から)、速達料金を含まない6セント(1918年12月15日から)と料金が改正され、1919年7月18日に普通郵便の料金のなかで航空輸送がおこなわれ、制度として独立した航空郵便制度はなくなります。
再び、航空郵便制度が再開されるのは1924年7月1日のニューヨーク・サンフランシスコ間の政府が運営する大陸横断航空郵便路の開設となります。また、1926年1月には民間航空会社に委託した輸送が、政府管掌の航空郵便と並行するようになりました。郵便料金は、それぞれ距離により規定されており、1927年に統一されるまで、複雑なものになっています。
1918.5.15 | 24c | 速達料金を含む | |
1918.7.15 | 16c | 速達料金を含む | |
1918.12.15 | 6c | ||
1919.7.18 | 2c | 通常郵便に吸収 | |
1924.7.1 | 8c | ニューヨーク・サンフランシスコ間を3区に分け1区間ごとの料金 | |
1925.7.1 | 10c | ニューヨーク・シカゴ間の夜間料金 | |
1926.1.26 | 1000マイル迄 10c 1000マイル超 15c | 民間航空会社による航空便(CAM) | |
1927.2.1 | 10c | 米国本土均一料金1/2オンス毎 | |
1928.7.1 | 5c | 最初の1オンス迄 | |
1932.7.6 | 8c | 最初の1オンス迄 | |
1934.7.1 | 6c | 1オンス毎(以後同じ) | |
1944.3.26 | 8c | ||
1946.10.1 | 5c | 海外領土も含む統一料金 | |
1949.1.1 | 6c | ||
1958.8.1 | 7c | ||
1963.1.7 | 8c | ||
1968.1.7 | 10c | ||
1971.5.16 | 11c | ||
1974.3.2 | 13c | ||
1975.12.31 | 17c | 最初の1オンス迄 | |
1977.5.1 | 通常郵便に吸収 |